用語解説

子宮頸がん

子宮の入り口である「子宮頸部」近くにできるがん。
子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(H
PV)が原因で、おもに性交渉により感染する。
H
PVは性交経験のある人の大半が生涯に一度は感染するとされる。
多くの感染者では数年以内にウイルスが消失するが、そのうち数%は感染が持続し、がんが発症する可能性が
残る。日本では毎年約1万1千人が発症しており、予防と早期発見・治療が重要となる。
予防にはHPVワクチンの接種が有効で、小学校6年生から高校1年生の女子が予防接種法に基づくワクチン接種の対象であり、公費で接種が受けられる。
HPVは咽頭(のど)、陰茎(ペニス)、肛門にも感染し、咽頭がんや陰茎がんなどの原因にもなるので、男子もHPVワクチンを接種することでがんのリスクを減らすことにつながる。