10代のユースヘルスケア

10代からはじめよう あなたのユースヘルスケア

自分のからだのことを知って、正しい知識を集めよう

Interview
からだのこと

公開日:2023年7月14日

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Profile
TikTokクリエイター、タレント 景井 ひな
かげい・ひな 1999年、熊本県生まれ。2019年に友人の勧めでTikTokを始め、わずか10日間でフォロワーが10万人を突破する。現在のフォロワーは1000万人超。2023年のフランス・カンヌ国際映画祭では「世界の7人のクリエイター」の一人に選ばれ、現地に招待された。

景井ひな インタビュー 動画クリエイターの景井ひなさん(24)は、TikTokのフォロワーが1000万人を超えるなど、10代を中心に絶大な支持を集めています。最近はモデル・俳優など活動の幅を広げる景井さんは、多くの人から見られる仕事だからこそ、自分のからだをいたわる「ヘルスケア」を心がけているといいます。 景井ひな インタビュー

体の変化に耳を傾け、食生活を変えた 筋トレも

――景井さんは仕事柄、フォロワーや周りの方の目に自分がどう映るかを意識されることが多いと思います。健康管理で心がけていることはありますか。

仕事を始めて、一番変わったのは食生活です。 以前は「外食やテイクアウトでいいや」と自炊を一切していませんでした。でも、むくみや肌荒れなど体調の変化を感じるときはいつも、あまりいい食事をしていないな……と気づいたんです。ヘアメイクさんに「今日はむくんでいるね」と言われて前日の食事を思い返すと、塩分や糖分をとりすぎていることも多くて。 これではダメだ!と、自炊を始めました。 料理が得意なわけではないんですけど、簡単に作れるものや作り置きできるものを調べて、「今日頑張れば、数日分のストックができる!」と自分に言い聞かせています。 あとはからだづくりの参考として、プロのアスリートの方の発信もよく見るようにしています。

――ダイエットによる体形維持と、健康であることのバランスはどうとっていますか。

しっかり食べることは欠かしません。 食事を制限すると、結局リバウンドして不健康に太ってしまう経験を何度もしたので、「食べることが好き」な自分を大事にしよう、と思い直しました。 今は、アプリに食べたものを記録して、摂取カロリーを管理しています。「一日に基礎代謝で〇〇カロリー使うから、これくらいは食べる!」と目安を決めるんです。でも、ずっと続けると疲れてしまうので、週に一日は好きなものを食べます。代謝を上げるための筋トレも続けています。

SNS、エゴサで集めるのは「うれしい言葉」 だいじな情報は専門家に聞く

――体形や肌など「見た目」について、SNSを通じてさまざまな声が寄せられる仕事をされています。そうした声をどう捉え、自分を保っているのでしょう。

仕事を始めた頃は、こんなに大勢の方から目を向けられることに慣れず、落ち込むことばかりでした。でも、「どうしたら見てくださる方が納得して、なおかつ自分でも自信が持てるようになれるかな」と、SNSでの指摘を“自分を高めてくれる気づき”として捉えるようになったら、意外と気にならなくなりました。 ときには、自分ではどうしたって変えられない容姿について意見されることもありますが、そこは気にしても仕方がない! エゴサして、うれしい言葉を見つけて、思いっきり自分を甘やかします。

景井ひな インタビュー

――SNSを通じて、周りの反応を気にしすぎて疲弊している方も少なくありません。さまざまな声につぶれそうになっている同世代の方に、伝えられることはありますか。

ネットに情報を上げれば、何らかの反応が返ってくるのが今の時代ですよね。 私はSNSで発信するときには、「自分が一番健康でいられるのは、この身長とこの体重」など、自分なりの“美学”をしっかり定めてから行っています。 間違ったダイエット情報もたくさんあふれているので、「本当かな」と疑問をもって調べることもとても大事。情報に踊らされて不健康になってしまうことのないように、知識を深めることは欠かせないと思っています。

――景井さんが、知識をつけるためにしていることとは?

専門家の方に意見を聞くようにしています。 例えば、肌荒れの悩みは皮膚科の先生に相談しますし、生理痛やPMS(月経前症候群)のメンタル不調は婦人科の先生に診てもらっています。もともと、生理痛は動けなくなるほどひどく、生理前には悲観的になって小さなことに傷ついてしまうタイプなんです。婦人科には仕事を始める前の専門学校生だったころから通い、自分に合う薬に出合うことができました。そこからは、生理に体調を左右されることがだいぶ減りました。 不調の理由が分からなければ、自分なりに対処しようと思っても改善しませんし、不安ばかり大きくなってしまいます。でも、定期的に相談に行ける先生がいることで、心の安定感は大きく変わります。婦人科にかかるのは、10代だととくにハードルが高くて、痛みや不調を我慢してしまいがち。早めに病院に行って、毎月のストレスを少しでも軽くしてほしいなと思っています。

――景井さんは、SNSやラジオなどで10~20代のフォロワーの悩みに多く触れています。それぞれの悩みに対して、どのようなアドバイスをされているのでしょう。

最近は、SNS上の人間関係について悩んでいる声が多いなと感じます。「SNSで知り合った友達と急に連絡がとれなくなった。友達だと思っていたのは自分だけだったのかも」といった、“SNSの友達あるある”の相談もたくさん寄せられます。 そもそも、SNSの友達と、リアルに会える友達は違うもの。もしかしたら、存在すらしないかもしれない“SNSの友達”に自分のすべてを依存するのは危ないことだよと、よく理解した上で付き合っていくといいんじゃないかなと思っています。

Message

みんなへのメッセージ

こころとからだを健康に、自分を大切に生きてください。
10代のヘルスケア、一緒に学んでいきましょう。